ANYCOLORの第1四半期決算:売上高5.4%増の166億円、営業利益は8.8%減
最終確認日:2026年10月20日
にじさんじを運営するANYCOLORが、2027年4月期の第1四半期(2026年5〜7月)の決算を発表しました。売上高は5.4%増の166.2億円、営業利益は8.8%減の63.9億円で、増収減益となりました。いずれも会社の見通しを上回り、通期予想は据え置かれました。決算は2026年9月9日に公表されました。
数字
会社の決算短信(単体、日本基準)によると、2026年5月1日から7月31日までの実績は次の通りです。
- 売上高:166.2億円。前年同期の157.68億円から5.4%増
- 営業利益:63.9億円。前年同期の70.03億円から8.8%減
- 経常利益:63.84億円。8.8%減
- 四半期純利益:43.65億円。10.6%減
これらの数字から私たちが計算すると、営業利益率は約38.4%で、前年同期の約44.4%から下がりました。
会社の見通しとの比較
Gamebizによると、会社は2026年6月に、第1四半期の売上高を約156億円(1.1%減)、営業利益を約56.9億円(18.8%減)と見込んでいました。実績は、どちらもこれを上回りました。Gamebizは、利益の減少予想の主な要因は、人員増に伴う人件費の増加だとし、この1年を、人材の定着・育成、新領域の専門人材の採用、経営管理体制の構築といった、基盤づくりの年と位置づけています。
四半期を動かしたもの
Logmi Financeによる決算説明会の記事は、セグメントごとに次のように説明しています。
- コマース:周年、季節、イベント関連の商品はおおむね想定通りでしたが、四半期中に発売した音楽CDは、想定を大きく上回って売れました。
- イベント:にじさんじフェス2026と3つのソロVTuber公演は、いずれも予想より強い反響がありました。
- ライブ配信:メンバーシップは安定し、スーパーチャットは前四半期とほぼ横ばいで、広告収入は季節要因で前四半期から減少しました。YouTubeの視聴時間は好調とされています。
- プロモーション:7月末に延期となった案件もありましたが、全体としては計画通りでした。
会社は、四半期中に大型イベントがあったため、直接変動費率が上がり、全体の原価率も押し上げられたと説明しました。たな卸資産の評価損は約4.6億円で、おおむね想定通りでした。
タレントを追っている読者に向けて、同じ説明会では、7月に2人の新しいにじさんじのタレントがユニット「Poppin Parlor」としてデビューしたこと、四半期中に卒業者はなかったこと、オーディションが3回行われたことが述べられています。葛葉のアルバム『Adamantite』は、四半期末の7月29日に発売され、ソロライブ「Bloody Alexandrite」が10月12日に続きました。情報源には、どちらが業績にどれだけ貢献したかは書かれていません。葛葉のプロフィールをご覧ください。
通期予想と株主還元
- 通期予想(2027年4月期):売上高560億〜600億円(0.6%〜7.8%増)、営業利益180億〜200億円(10.8%〜0.9%減)。前回の予想から変更なし。
- 配当予想:1株あたり62円(中間31円、期末31円)。2026年4月期は75円でした。
- 自己株式の取得:上限70億円。2026年9月10日から事業年度末まで。
何を意味するか
この四半期は、売上高が伸び続ける一方、人員の増強で利益が圧縮されていることを示しています。説明会によると、第1四半期の上振れの要因は音楽CDとイベントで、会社は第2四半期も、主にイベントを中心に盛り上がると見込んでいます。私たちが確認したのは、下に挙げた開示資料と説明会の要約だけで、ほかのアナリストのコメントは確認していません。
出典
- 2027年4月期 第1四半期決算短信, ANYCOLOR, Japan Exchange Group TDnet (Japanese), September 9, 2026
- ANYCOLORの決算説明資料より…1Q業績見通し, Gamebiz (Japanese), June 11, 2026
- ANYCOLOR 2027年4月期 第1四半期決算, Logmi Finance (Japanese)
確認者 WVR Inoue on 10月 20, 2026. See our 編集方針.
サムネイル: 【】歌ってみた KING 葛葉 【】 by Kuzuha Channel on YouTube. Shown via YouTube; all rights belong to their owners.